2012年8月11日土曜日

戦う勇気

連続の猛暑が、少し和らいだように感じる今日この頃・・・・


皆様、いかがお過ごしでしょうか?


今朝は何だか涼しくて、目が覚めました。。
昼間はまだ、陽射しに夏の暑さが感じられますが 風はさっぱりとした、心地よい爽やかさを含んでいます。



さて、私事ではありますが昨年5月から通っていたYIC(伝統的なインドの智慧を学ぶ、ヨーガの学校です)。先日、無事に卒業する事が出来ました。これもひとえに、同期の仲間や素晴らしい師との出会いのおかげです!


またヨーガの智慧を医療や震災の現場に生かそうと 奔走されている先生方や、卒業生達の活動には 本当に頭が下がります。



営利目的では無く、純粋に人助けのためにヨーガの智慧を広めようとされている師や関係者の皆様にも、心から尊敬の念を贈りたいと思います。



そんなYICの講義は、毎回朝の9時から16時まで。。。



お昼休みには、仲間と机を囲んでお互いの宿題を発表し合います。



大人になってからも、こうして学校に通いながら宿題や試験に一喜一憂する事になるとは!思いもよりませんでした(^^)



しかし、実際に勉強が本分だった受験生時代、学校や塾では教えてくれなかった事があります。
それは人が本当に、自分らしく生きるための数々のヒント。
そんな素晴らしい哲学が、何千年も前からヨーガの智慧の中には息づいていたのです。



写真の「バガヴァッド・ギーター」は、世界で最も読まれている本の一つでもあり、インドでは とてもポピュラーな叙事詩だそうです。


内容は、戦いを前にして思い悩む戦士アルジュナと、彼に自らの役目を果たせ、とヨーガの智慧を説くクリシュナ神との 対話形式で進みます。


読み物としても普通に面白いのですが、古来から人は神話や物語を通して倫理観や道徳心を育てて来たのだな〜という事が、よくわかります。


またこうしたヨーガの智慧というのは、現在では一部のヨガ実践者や 特別な人だけのものでは無く、常に万人に開かれているのです。



アーサナ(ポーズ)で身体を健康にしたり、活性化させるのもヨガの魅力の一つですが、それが全てではありません。



本当のヨーガとは・・・瞑想によって実践する人の意識を、更なる次元へと繋げてくれるものなのです!


えっ?(゜д゜ )いよいよ怪しい!とお思いでしょうか。笑



しかしヨーガは科学です。こうした意識の持つ力については、研究が更に進められるようになって来ました。



人の潜在能力は、普段は無意識の底に隠されています。


大抵の場合、普通に生活していると こうした能力には自分では気がつかない(あるいは 無いと思い込んでいる)ものです。



現在、活躍されているオリンピック選手達を例にしてみましょう。



彼らは、もちろん並々ならぬ努力と才能を磨き上げた結果、あの様な大舞台に立っているわけですが、それだけではありません。



適切な呼吸で酸素や栄養が充分に行き渡るようにし、心の動きを制御して身体を整え、集中力を高めて本番に臨んでいます。



では自分の能力を見極めながらも、更なる能力を発揮させる力とは、一体どの様な場所から顕れてくるのか。



それは無意識の領域にあるのだ、とヨガでは考えられているのです。


(この無意識というのは、単にボーっとしている状態とは違い、極限に集中が高まった無心さの中にあるのです。)


勝敗の結果やプレッシャーばかり気にしていたら、良い結果は生まれるでしょうか?


様々な感情から解放されて、真の集中状態に入り込めた時。


選手達は自らの能力を越えていく、新しい領域に足を踏み入れて行くのでは無いでしょうか。


互いを思う、選手達のチームワーク。自らの限界に挑み続ける、アスリート達の姿に、多くのドラマや感動が生まれています。



結果を恐れず何かに一生懸命取り組む事、精進する事によっても この潜在能力を無意識の領域から引き出す事が出来る、というわけです



ヨーガのアーサナや瞑想は、こうした無心さを作り出すために生まれ発展してきた技法なのです。



ヨーガを始めるのに、早過ぎるとか遅過ぎるといった事はありません。きっかけは何であれ、やってみようと思ったその時がタイミングです。



人生は様々な試練の連続です。しかし、悲観的になって真実や自分から目を背けていても、時は無常に過ぎて行きます。
そして、あっという間に墓の中です。



オリンピック選手達のように、
戦士アルジュナのように。
自らの能力を存分に発揮し、人生を良いものにしようと 無心に目の前の道を歩み続ける勇気を、持ち続けたいですね。

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